2016年9月24日土曜日

第2回きらり館トーク開催しました ゲスト:青木章彦さん(わたらせ未来基金代表) 

今年2回目となるきらり館トークは、ゲストに青木章彦さん(わたらせ未来基金代表をお迎えして
「渡良瀬遊水地の自然と保全 -湿地保全・再生プロジェクト-」をテーマにお話していただきました。

日時:9月23日(金) 10時~12時
会場:きらり館第2会議室


わたらせ未来基金(平成13年設立)は、
渡良瀬遊水地のヨシ河原の保全・再生と、渡良瀬川上流の足尾銅山への植林を
活動の二本柱として、渡良瀬川流域の自然環境の保全・再生と環境保全型社会の構築を
目指している団体です。

本日はカジュアルな会ですので、ゲストと参加者が一つのテーブルを囲んでスライドを見ながら
所々で質問を投げかけたり、説明を聞いたり、リラックスした雰囲気の中で
保全・再生活動の実情と課題、そして団体のビジョンについて伺いました。




保全活動の中で、もっとも私たちが気軽に参加できるのが「外来種除去活動」。
野木、小山、栃木の各市町が年に数回実施していますが、
人の手が適度に入り、人が手を加えすぎないことが保全活動の上で非常に大事なので
これを継続的に行うことが重要なのだそうです。

広大な遊水地の中で、雑草を一つ一つ取るという地道な作業ではありますが
継続して来たことで、前年にはなかった植物が芽を出したり、
小さな魚や蛙が見られるようになったりと、少しづつ生態系が変わっていく成果が出ているそうです。




ラムサール条約の理念は一に湿地の保全・再生、二にワイズユース、、、
全国でも有数の自然環境となるとつい観光で人を呼び寄せることを考えてしまいがちですが、
実は保全・再生をいかにして実現していけるかが一番大事なのだと知りました。


わたらせ未来基金は過去10数年に渡って、国交省に協力を仰いだり、
様々な提言をして来られて、近年ようやく国が渡良瀬流域の環境保全に
力を入れるようになったとのこと。
2050年には、トキやコウノトリが生息する環境を関東地域に取り戻す計画が策定され、
「必ず実現する」と青木さんは力強く語っておられました。

この豊かな自然環境を、町民一人ひとりが正しい知識を身につけて
プライドを持って周囲に伝えて行けるようになることで
未来が大きく変わるのではないかと、ひしひしと期待が伝わってくる内容でした。




こちらはラムサール条約の登録証。
4市町にまたがるため、登録証の受理は青木さんが代表して受け取ったそうです!

・・・・・

のぎ水辺の楽校では10月1日(土)に「外来種除去活動」を行いますので
関心のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
詳細は町ホームページをご覧ください。
http://www.town.nogi.lg.jp/news.php?code=952



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